4月27日アルド・チッコリーニ@シャンゼリゼ劇場

 当時84歳と、かなりの高齢なので、早く聴いておかなければ聴けなくなってしまうという思い出かけた巨匠チッコリーニのピアノリサイタル。プログラムはアルベニスの大曲や、アンコールはファリャの「火祭りの踊り」など、とても重量感のある難曲が多かったにも関わらず、殆どミスもなく、乱れることもなく、超人的なテクニックで完璧な演奏と、多彩な音色と表現が放たれる素晴らしい音楽を聴かせてくれた。
 この年齢まで、これほどのテクニックを維持していることは超人としかいいようがないが、その後も度々彼の演奏を聴く機会に恵まれ、更に増していく神のような芸術的深みに、ただただ敬服するばかりであった。芸術家に限らず、老齢期まで元気でかつ超一流であり続ける人は、確固としたライフワークと何らかの信念をもっているのだろう。

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