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2009年27~30日出発

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  帰国のため、昼は荷物まとめ、電話やインターネットの解約、銀行口座の継続手続きなどで息つくまもなく、夜は沖縄県人会で送別会(オールナイト)などで、予定はすし詰め状態だった。音楽留学でパリ在住の友人達が、家具や楽譜を受け取りにきてくれた時、パリを去るとともに、音楽ともお別れすることに寂しさも感じた。  パリは私に、科学と芸術が共存する世界を教えてくれた。また私にとっては、前者は科学研究で、後者は趣味ながらピアノを通じてこれらを両立するという二度とないであろう生活環境を与えてくれた。程度の差はあれ、パリ以外でこのような生活を送ることは不可能だろう。その後も科学研究を続ける限り、年に1度は立ち寄ることになるが、在住時のような日々は二度と体験できない。  出発の日もシャルル・ド・ゴール空港まで友人達が見送りに来てもらった。2度目のパリ在勤も、友達に恵まれた滞在だった。